もう後悔したくないから

  • 後悔の話

僕はμ’sのライブに現地で参加したことは一度もありません。そして最近までそのことについて後悔をしたこともありませんでした。現地で観たくなかったわけではなく、あくまでLVで満足していたからです。

現地に参加するための時間とお金の関係ではじめから諦めていたというのもありますが、今思えば本当に行こうと思えばどうにかしてでも行けたはずなので、お金やら時間やらを言い訳にするつもりはないです。

結局「どうしても行かなければ!」と思うまでには本気でラブライブ!にのめり込んでいなかったのかもしれません。

Aqoursの1stライブも僕は両日LVでした。

中盤以降から応援しだしたμ’sとは違いAqoursはコンテンツの発足当初から応援しておリ、そのAqoursの1stライブなので当然思い入れはありましたが、「現地で観たらもっと感動するんだろうなぁ」と思うことはあっても現地で見れないことに対して後悔を覚えるほどではありませんでした。

 

そんな僕を変えた1つのライブがありました。

 

  • 神戸公演の話

2ndライブツアー 神戸公演

これが僕の転換点。

ある意味「後悔」を生み出したライブ。

 

2017年8月20日、神戸公演2日目。

ラブライブ!のライブを初めて現地で見に行きました。

横浜アリーナラブライブ!史上初のナンバリングタイトルのつくライブでのツアー、その1公演に神戸があるということで、一生見る機会が無いと思っていた現地が手の届くところまで近づいたような気がしました。

 

この発表の日からライブ当日までの期間にいくつかの初体験をしました。やらしい意味じゃないです。

 

  • BDの複数購入

どうしても現地に見に行きたかったものですから、生まれて初めて同じBDを複数買うという行為に走りました。連番予定者と協力してそれでも両手の指で数えられるほどですが、松浦小原のエロい可愛らしい水着が目印の例のブツを積み上げました。

 

  • チケット発券ガチャ

まあこれは正確には初めてではないのですが、今までラブライブ!のライブではLVのチケットしか取ったことがなくて特に座席は気にしていなかったので、発券のときにドキドキするという経験は初めてでした。

 

....ってかこの座席どこだよ!?

チケットを見た時の正直な感想。

アリーナなのは分かるけど前の方なのか後ろの方なのか全然わかんないよねあれ。

Hブロックっていったいどこやねん と。

現地に行けた時点で満足だったので座席はどこでもよかったんですけど、それでもまあ気にはなるじゃないですか。

 

色々調べましたけど、結局座席の位置がわかったのはライブ当日でした。

 

  • ライブ会場に行く

物販で欲しいものというか最低限のものは事前物販とLV会場の物販で揃えておいたので、会場に着いてまだ残ってたらガチャガチャでもやるかー ってなぐらいで早めにお昼を食べてから出かけました。 

会場に着いてから渡辺曜のミラチケフィギュアを撮ったりガチャしたりとなんやかんやで開場時刻まで時間を潰してました。

 

いざ入場してみるとアリーナの前から2ブロック目、メインステージとセンターステージの中間くらいで、背が低い僕は前の人の頭と頭の間からAqoursを見る感じでした。

ただ、トロッコが通るすぐ横の座席だったのですぐ横を通るAqoursをこの目でみることができて凄く嬉しかったです。

ロッコに乗っているメンバーと目が合った気がする!

まあね?これはよくあるオタクの勘違いなんでしょうけど、実際に体験すると「いやぁこれ僕を見てるでしょ」と思っちゃうわけですよ。

まあでもキャストから「目が合った」を否定されるまでは「目が合った」訳ですから、シュレディンガーの"目が合った" 的なもんじゃないでしょうか。

 

ライブで披露された曲について1曲1曲「これががどうでよかった」という感想を書けるほど僕は器用ではない(というか正直記憶が曖昧)ので今回書くことはしませんが、「空も心も晴れるから」での伊波杏樹さんの歌いだしがヤバすぎてヤベェってなったことはよく覚えています。

こんな感じで基本的に記憶力の乏しい僕ですが、はっきりと覚えているMCがあります。神戸2日目といえばですぐに思い浮かぶのはおそらく僕と同じくその日に現地で参加した方でしょうか。

その声を、その言葉を、その表情を、直接受け取った1万人にも満たない人間のうちの1人であるからには、やはりその時感じた気持ちを素直に表現するべきでしょう。

 

もう皆さんお分かりかと思いますが、

高海 千歌 役、伊波杏樹さんのアンコールでのMC、太陽を追いかける直前のやつです。

 

 

青空Jumping Heart」や「君のこころは輝いてるかい?」を歌っている時に泣きそうになった。

メルパルクホールで初めて歌った時のことを思い出して。

その時はどんな風に受け取って貰えるか不安だった

はじめに語ったのはリリースイベントのこと。

Twitterやiustagram、ブログなどからも分かるように伊波さんはもともとラブライブ!とμ’sが大好きで、花陽推し。ファン歴は多分僕より長い。

そんな人だから自分がが背負う看板の重さはよく分かっていたはず。

なんせ自分が大好きなμ’sの次を担うグループのリーダーなのだから。

夢を受け取る側からステージに立って届ける側になったから。

 

いつかのG’sのインタビューでその時の率直な思いが書かれていました。

「私が背負うんだ、全部...」と、得体の知れない責任が一気にのしかかってきた感覚があったんです。

先代のμ’sが築き上げてきた夢や信頼や輝き....。

そのすべてを背負ったんだって、リーダーとして失敗は許されないんだって。

1人の人間が背負うには大きすぎる責任。

僕にはその大きさを測ることすらできない。

そんなプレッシャーを抱えて挑んだメルパルクホールでのイベント。

その最後のMCで、汗と涙で顔をくしゃくしゃにして感情を爆発させながらも言葉を紡いだ伊波さん。

 

 

彼女は言葉を続けます。

でも、今はこんなにたくさんの人がいるんだよ!

だって、ここにいる全員「ラブライブ!サンシャイン!!」が大好きなんでしょ!?

みんなAqoursのこと大好きなんでしょ!?

ここで僕の涙腺は完全にぶっ壊れてしまいました。

僕は自分のことであんまり泣かない人だったんですけど、ラブライブ!やサンシャイン!!に出会ってから涙もろくなった気がします。

単純に誰かが頑張って何かをしてる姿ってすごく涙腺に来るんですよ。

あんなに大好きだった「ラブライブ!」を素直に好きと言えない時期があって。

ファンレターをもらっても「私が千歌ちゃんにふさわしくないっていうお手紙かな?」と考えたりしていた。

好きだったはずのラブライブ!がプレッシャーとしてのしかかることがどれほど辛かったかは本人にしかわからない。

 自分に自信がなかった時期もあったことだろう。

 

メルパルクでも横アリでの1stでもそうだったと思うんですけど、「ラブライブ!の続きのものだからとりあえず見に来た」という方も多かったと思います。

そういう人に「どう受け止めてもらえるか不安だった」伊波さんが、Aqoursが大好きで、”Aqoursのライブ”を観るために集まったファンに対して自信を持って「Aqoursが好きなんでしょ?ラブライブ!サンシャイン!!が好きなんでしょ!?」って同意を求めてくるんですよ。

返事は1つしかありません。「YES!と答えるさ!」です。

(僕は泣いてて声出なかったけどね・・・)

 

沼津から飛び出したAqoursがこんな遠い場所でも愛してもらっていて、こんなに多くの方に応援してもらえることがわかって。

みんな(他のAqoursメンバー)も今日は本当に楽しかったよね?

(泣きながら「やめてよ...」という小林さんに対して)

だって、本当にすごいことなんだよ!

 伊波さんは泣いていませんでした。

もしかしたら目に涙は浮かべていたのかもしれませんが、泣いていません。

彼女は涙をメルパルクホールに置いてきたのだろうか。

代わりといってはなんですが、伊波さんのMCでギルキスの3人全員を泣かせてしまっていました。

歌っているときはかっこよくて、ふざけているときは面白いギルキスが1番涙腺が弱いというのも面白い話です。

ギルキスの涙腺コワレヤスキかよ とか思ってたんですけど、僕は人のこと言えませんでしたね。

 

これからも応援、そしてたくさんの笑顔をよろしくお願いします!!

 と絞めて伊波さんのMCが終わり、会場からは自然と拍手が。

会場の観客全員を引き込む圧巻のMCでした。

 

 

というのが僕の転機となったライブです。

 太陽を追いかけろ!の10コールやサビの振りコピとかのお話しは書いているとキリがなくなりそうなのでまた別の機会があれば。

 

 

このライブが終わって、初めてμ’sのライブを現地で見に行かなかったことを後悔しました。

でも、最近はその後悔のあり方も少し変わってきました。

それは、結局のところラブライブ!ラブライブ!サンシャイン!!とどう向き合うか。

 

ラブライブ!サンシャイン!!テレビアニメオフィシャルブックでの酒井和男監督の話がふと頭をよぎりました。

自分が変われば人生に革命が起きる

それが「ラブライブ!」の根源にある”想い”だと思う。

確かに僕の人生に革命が起きたような気がします。

これまでも色んなコンテンツのファンをやってきましたけど、ここまで本気になったのは初めてかもしれません。

 

 

「あの頃はまだ甘かった?」

今考えたらそうだったのかもしれない。

でも僕はあのライブでラブライブ!との向き合い方が変わった。じゃあ、、

「変わったんなら結果出してみて」

 

ここでいう結果とはなんでしょう。

形があるものではないにではっきりとした答えは出せませんが、今ライブを直前にして色々な想いはありつつもその根本はめちゃくちゃ楽しみなこと、これを書くきっかけとなった企画で記事を書かれている色々な方とその楽しみを共有できること、これを書いているということ自体も結果の1つかもしれません。

3rdライブを楽しむこと、Aqoursにおいていかれないようについていくこと、彼女達の想いをちゃんと受け取ること、「ありがとう」と言ってもらえるようなファンであり続けること、、、、

考えるとキリがないし先のことはよくわからない。

だからまずは目先のことから。

3rdライブを全力で楽しむこと。一瞬も目を離さないこと。

これだけ書いてこんなあっけない結論ですが、僕が二度と後悔しないために必要なことだから。

 

最後になりましたが2期の中で1番好きな回の話をさせてください。

僕は2期第6話「Aqqours WAVE」が大好きです。

MIRACLE WAVEが曲として純粋に好きです。

ダンスの振りが好きです。

ONE FOR ALLからMARACLE WAVEまでの流れが好きです。

2年生3人の会話のシーンが好きです。

千歌と果南の関係が好きです。

 この景色が好きです。

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でも、本当に好きなのは高海千歌が自分自身を肯定するところ。

 自分自身の力を認めて、信じるところ。

「私はふさわしくないのかな」と思っていた伊波さんが「みんなAqoursが好きなんでしょ!」と自信を持って問いかけられるようになったように。

MIRACLE WAVEは千歌が変わったがゆえの結果だから、ストーリーも曲も振付も全部込みで素敵で面白い。

 

間違いなく3rdライブでこの曲は披露されます。

そのときにどのような演出で披露されるか。

あの技をやるのかやらないのか。

それは見に行かないとわからない。

僕は埼玉公演初日をLVで見ます。

どんな演出で何が起きたとしても、一瞬たりともスクリーンから目を離さないようにしたい。

ありがたいことに大阪公演は現地で見に行けることになり、最近発券してきました。

座席はスタンド席。

ここからはAqoursの輝きが、そして光に染まる会場がよく見える。

最高の景色を胸に焼き付けたいから、やっぱり一瞬も目を離さないように。

現地で見ようとLVで見ようとやることは変わらない。

 

もう後悔したくないから。

 

 

 

楽しみだな 3rdライブ・・・。

 

 ひなた