虹と気負い過ぎ症候群

ロサンゼルスでのライブ、例の企画が成功したようで現地参加のファンの方の感想ツイートや公式からの写真付きツイートが真昼間に流れてくる珍しい一日。

めちゃくちゃ綺麗だなあ。

すごいなぁ。

海外のファンの愛はすごいなぁ。

なんてTLでの感想が飛び交うなかで、「日本ではできない」「日本のファンは愛が足りない」となんとなく卑屈に思う人がTLに少なからずいたと思う。

 

でも、そうじゃないでしょ?

 

「国民性の問題だから日本では無理」と言うと、「国民性は関係ない、個人個人の問題」と返ってくるが、僕は正直言うと国民性は関係してると思う。

だってその国で何年も何十年も過ごしてきたわけだから。そりゃあ住んでる国によって性格に特徴は出てきますよ。その大きさは別としてもね。あと文化も違うからね。

だから、日本人の国民性を言い訳にするのはダメ、というのはちょっと違うんじゃないかなぁ。

たしかに国民性があるから絶対に不可能とは言わないけど。

あと、これに関して海外の民度がどうとか日本の民度がどうとかいうのはまた違う話だと思うよ。

(日本のLLファンの惨状がなんとかっていうツイートの"惨状"ってワードにもめちゃくちゃ違和感を持ったよ)

 

 

そもそもの話だけど、そういったファンが計画して何かを成す企画は+α。

できたらすごいし美しいし感動する。

でもあくまで+αだからやらなくてもライブは成立する。

だからね、これが出来なかったからファンを名乗れないとか卑屈に思わないで欲しい。

海外のファンは色んなことができるけど日本ではそれが出来ない、だから日本のファンは愛がない とかそんなことは絶対にないと思うの。

そういった企画は+αとして存在しているわけで、普通にライブ会場に行って普通に応援する、推しの色を振る、コーレスに応える、一緒に歌う、なにより普通にライブを楽しむ。これで十分だと思うんです。

楽しませようとしてくれている演者が一番聞きたい言葉は「楽しかった」だと思うから。

 

それにもし企画が失敗したからといってその人たちの想いとか愛とかがなくなるわけじゃないんです。

福岡公演で何かしらの企画をやろうとしている方々がいることも知っています。

成功したらめちゃくちゃ感動するとは思いますが、仮に失敗してもあんまり落ち込まないようにしましょう。

どうやっても参加してくれないような人は一定数います。

その人たちのせいで失敗したとしてもそれはあなたの想いや愛が足りなかったわけではありません。

だからそんなに気負わないようにしましょう。

 

逆に今日の虹を見て少しでも何かを感じた福岡現地の方は、計画されてる企画に少しだけでも協力してみたらいかがでしょう?

みんなが少しずつでも協力的であれば絶対にやりやすいと思います。

動けば変わるんだと大切な歌から教わったから。

でも、自分のいつものライブでの行動を大きく変えてまでなにかをやる必要も特にはないと思いますよ。

そこら辺は個人個人の考え方もあるから。

でもそれでやらないとしても、やる人たちを否定的に見るのはやめてあげてね。

 

 

僕もそうだけど最近何かを背負い込みすぎる人が多いように感じる。

なんだろうね、色々考えることも大切だけど、考えすぎたり卑屈になったままライブに行っても楽しくないからね。

キャストを応援しに行くっていうのもあるけど、まずは自分がお金や時間を消費して観に行く以上は頭からっぽにして純粋に楽しんでもいいじゃない。むしろエンタメってそういうもんでしょ。(当たり前だけど人に迷惑をかけないことを前提としてね)

 

今日のLAでのライブの後のTLを見た感じの僕なりの考えを書こうとしたけど結局まとまりが悪くなってしまった。

もうすぐ福岡公演が始まります。

3rdライブの千秋楽ですが、あんまり気負わずに楽しみましょう。

 

ひなた

もう後悔したくないから

  • 後悔の話

僕はμ’sのライブに現地で参加したことは一度もありません。そして最近までそのことについて後悔をしたこともありませんでした。現地で観たくなかったわけではなく、あくまでLVで満足していたからです。

現地に参加するための時間とお金の関係ではじめから諦めていたというのもありますが、今思えば本当に行こうと思えばどうにかしてでも行けたはずなので、お金やら時間やらを言い訳にするつもりはないです。

結局「どうしても行かなければ!」と思うまでには本気でラブライブ!にのめり込んでいなかったのかもしれません。

Aqoursの1stライブも僕は両日LVでした。

中盤以降から応援しだしたμ’sとは違いAqoursはコンテンツの発足当初から応援しておリ、そのAqoursの1stライブなので当然思い入れはありましたが、「現地で観たらもっと感動するんだろうなぁ」と思うことはあっても現地で見れないことに対して後悔を覚えるほどではありませんでした。

 

そんな僕を変えた1つのライブがありました。

 

  • 神戸公演の話

2ndライブツアー 神戸公演

これが僕の転換点。

ある意味「後悔」を生み出したライブ。

 

2017年8月20日、神戸公演2日目。

ラブライブ!のライブを初めて現地で見に行きました。

横浜アリーナラブライブ!史上初のナンバリングタイトルのつくライブでのツアー、その1公演に神戸があるということで、一生見る機会が無いと思っていた現地が手の届くところまで近づいたような気がしました。

 

この発表の日からライブ当日までの期間にいくつかの初体験をしました。やらしい意味じゃないです。

 

  • BDの複数購入

どうしても現地に見に行きたかったものですから、生まれて初めて同じBDを複数買うという行為に走りました。連番予定者と協力してそれでも両手の指で数えられるほどですが、松浦小原のエロい可愛らしい水着が目印の例のブツを積み上げました。

 

  • チケット発券ガチャ

まあこれは正確には初めてではないのですが、今までラブライブ!のライブではLVのチケットしか取ったことがなくて特に座席は気にしていなかったので、発券のときにドキドキするという経験は初めてでした。

 

....ってかこの座席どこだよ!?

チケットを見た時の正直な感想。

アリーナなのは分かるけど前の方なのか後ろの方なのか全然わかんないよねあれ。

Hブロックっていったいどこやねん と。

現地に行けた時点で満足だったので座席はどこでもよかったんですけど、それでもまあ気にはなるじゃないですか。

 

色々調べましたけど、結局座席の位置がわかったのはライブ当日でした。

 

  • ライブ会場に行く

物販で欲しいものというか最低限のものは事前物販とLV会場の物販で揃えておいたので、会場に着いてまだ残ってたらガチャガチャでもやるかー ってなぐらいで早めにお昼を食べてから出かけました。 

会場に着いてから渡辺曜のミラチケフィギュアを撮ったりガチャしたりとなんやかんやで開場時刻まで時間を潰してました。

 

いざ入場してみるとアリーナの前から2ブロック目、メインステージとセンターステージの中間くらいで、背が低い僕は前の人の頭と頭の間からAqoursを見る感じでした。

ただ、トロッコが通るすぐ横の座席だったのですぐ横を通るAqoursをこの目でみることができて凄く嬉しかったです。

ロッコに乗っているメンバーと目が合った気がする!

まあね?これはよくあるオタクの勘違いなんでしょうけど、実際に体験すると「いやぁこれ僕を見てるでしょ」と思っちゃうわけですよ。

まあでもキャストから「目が合った」を否定されるまでは「目が合った」訳ですから、シュレディンガーの"目が合った" 的なもんじゃないでしょうか。

 

ライブで披露された曲について1曲1曲「これががどうでよかった」という感想を書けるほど僕は器用ではない(というか正直記憶が曖昧)ので今回書くことはしませんが、「空も心も晴れるから」での伊波杏樹さんの歌いだしがヤバすぎてヤベェってなったことはよく覚えています。

こんな感じで基本的に記憶力の乏しい僕ですが、はっきりと覚えているMCがあります。神戸2日目といえばですぐに思い浮かぶのはおそらく僕と同じくその日に現地で参加した方でしょうか。

その声を、その言葉を、その表情を、直接受け取った1万人にも満たない人間のうちの1人であるからには、やはりその時感じた気持ちを素直に表現するべきでしょう。

 

もう皆さんお分かりかと思いますが、

高海 千歌 役、伊波杏樹さんのアンコールでのMC、太陽を追いかける直前のやつです。

 

 

青空Jumping Heart」や「君のこころは輝いてるかい?」を歌っている時に泣きそうになった。

メルパルクホールで初めて歌った時のことを思い出して。

その時はどんな風に受け取って貰えるか不安だった

はじめに語ったのはリリースイベントのこと。

Twitterやiustagram、ブログなどからも分かるように伊波さんはもともとラブライブ!とμ’sが大好きで、花陽推し。ファン歴は多分僕より長い。

そんな人だから自分がが背負う看板の重さはよく分かっていたはず。

なんせ自分が大好きなμ’sの次を担うグループのリーダーなのだから。

夢を受け取る側からステージに立って届ける側になったから。

 

いつかのG’sのインタビューでその時の率直な思いが書かれていました。

「私が背負うんだ、全部...」と、得体の知れない責任が一気にのしかかってきた感覚があったんです。

先代のμ’sが築き上げてきた夢や信頼や輝き....。

そのすべてを背負ったんだって、リーダーとして失敗は許されないんだって。

1人の人間が背負うには大きすぎる責任。

僕にはその大きさを測ることすらできない。

そんなプレッシャーを抱えて挑んだメルパルクホールでのイベント。

その最後のMCで、汗と涙で顔をくしゃくしゃにして感情を爆発させながらも言葉を紡いだ伊波さん。

 

 

彼女は言葉を続けます。

でも、今はこんなにたくさんの人がいるんだよ!

だって、ここにいる全員「ラブライブ!サンシャイン!!」が大好きなんでしょ!?

みんなAqoursのこと大好きなんでしょ!?

ここで僕の涙腺は完全にぶっ壊れてしまいました。

僕は自分のことであんまり泣かない人だったんですけど、ラブライブ!やサンシャイン!!に出会ってから涙もろくなった気がします。

単純に誰かが頑張って何かをしてる姿ってすごく涙腺に来るんですよ。

あんなに大好きだった「ラブライブ!」を素直に好きと言えない時期があって。

ファンレターをもらっても「私が千歌ちゃんにふさわしくないっていうお手紙かな?」と考えたりしていた。

好きだったはずのラブライブ!がプレッシャーとしてのしかかることがどれほど辛かったかは本人にしかわからない。

 自分に自信がなかった時期もあったことだろう。

 

メルパルクでも横アリでの1stでもそうだったと思うんですけど、「ラブライブ!の続きのものだからとりあえず見に来た」という方も多かったと思います。

そういう人に「どう受け止めてもらえるか不安だった」伊波さんが、Aqoursが大好きで、”Aqoursのライブ”を観るために集まったファンに対して自信を持って「Aqoursが好きなんでしょ?ラブライブ!サンシャイン!!が好きなんでしょ!?」って同意を求めてくるんですよ。

返事は1つしかありません。「YES!と答えるさ!」です。

(僕は泣いてて声出なかったけどね・・・)

 

沼津から飛び出したAqoursがこんな遠い場所でも愛してもらっていて、こんなに多くの方に応援してもらえることがわかって。

みんな(他のAqoursメンバー)も今日は本当に楽しかったよね?

(泣きながら「やめてよ...」という小林さんに対して)

だって、本当にすごいことなんだよ!

 伊波さんは泣いていませんでした。

もしかしたら目に涙は浮かべていたのかもしれませんが、泣いていません。

彼女は涙をメルパルクホールに置いてきたのだろうか。

代わりといってはなんですが、伊波さんのMCでギルキスの3人全員を泣かせてしまっていました。

歌っているときはかっこよくて、ふざけているときは面白いギルキスが1番涙腺が弱いというのも面白い話です。

ギルキスの涙腺コワレヤスキかよ とか思ってたんですけど、僕は人のこと言えませんでしたね。

 

これからも応援、そしてたくさんの笑顔をよろしくお願いします!!

 と絞めて伊波さんのMCが終わり、会場からは自然と拍手が。

会場の観客全員を引き込む圧巻のMCでした。

 

 

というのが僕の転機となったライブです。

 太陽を追いかけろ!の10コールやサビの振りコピとかのお話しは書いているとキリがなくなりそうなのでまた別の機会があれば。

 

 

このライブが終わって、初めてμ’sのライブを現地で見に行かなかったことを後悔しました。

でも、最近はその後悔のあり方も少し変わってきました。

それは、結局のところラブライブ!ラブライブ!サンシャイン!!とどう向き合うか。

 

ラブライブ!サンシャイン!!テレビアニメオフィシャルブックでの酒井和男監督の話がふと頭をよぎりました。

自分が変われば人生に革命が起きる

それが「ラブライブ!」の根源にある”想い”だと思う。

確かに僕の人生に革命が起きたような気がします。

これまでも色んなコンテンツのファンをやってきましたけど、ここまで本気になったのは初めてかもしれません。

 

 

「あの頃はまだ甘かった?」

今考えたらそうだったのかもしれない。

でも僕はあのライブでラブライブ!との向き合い方が変わった。じゃあ、、

「変わったんなら結果出してみて」

 

ここでいう結果とはなんでしょう。

形があるものではないにではっきりとした答えは出せませんが、今ライブを直前にして色々な想いはありつつもその根本はめちゃくちゃ楽しみなこと、これを書くきっかけとなった企画で記事を書かれている色々な方とその楽しみを共有できること、これを書いているということ自体も結果の1つかもしれません。

3rdライブを楽しむこと、Aqoursにおいていかれないようについていくこと、彼女達の想いをちゃんと受け取ること、「ありがとう」と言ってもらえるようなファンであり続けること、、、、

考えるとキリがないし先のことはよくわからない。

だからまずは目先のことから。

3rdライブを全力で楽しむこと。一瞬も目を離さないこと。

これだけ書いてこんなあっけない結論ですが、僕が二度と後悔しないために必要なことだから。

 

最後になりましたが2期の中で1番好きな回の話をさせてください。

僕は2期第6話「Aqqours WAVE」が大好きです。

MIRACLE WAVEが曲として純粋に好きです。

ダンスの振りが好きです。

ONE FOR ALLからMARACLE WAVEまでの流れが好きです。

2年生3人の会話のシーンが好きです。

千歌と果南の関係が好きです。

 この景色が好きです。

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でも、本当に好きなのは高海千歌が自分自身を肯定するところ。

 自分自身の力を認めて、信じるところ。

「私はふさわしくないのかな」と思っていた伊波さんが「みんなAqoursが好きなんでしょ!」と自信を持って問いかけられるようになったように。

MIRACLE WAVEは千歌が変わったがゆえの結果だから、ストーリーも曲も振付も全部込みで素敵で面白い。

 

間違いなく3rdライブでこの曲は披露されます。

そのときにどのような演出で披露されるか。

あの技をやるのかやらないのか。

それは見に行かないとわからない。

僕は埼玉公演初日をLVで見ます。

どんな演出で何が起きたとしても、一瞬たりともスクリーンから目を離さないようにしたい。

ありがたいことに大阪公演は現地で見に行けることになり、最近発券してきました。

座席はスタンド席。

ここからはAqoursの輝きが、そして光に染まる会場がよく見える。

最高の景色を胸に焼き付けたいから、やっぱり一瞬も目を離さないように。

現地で見ようとLVで見ようとやることは変わらない。

 

もう後悔したくないから。

 

 

 

楽しみだな 3rdライブ・・・。

 

 ひなた

μ's僕にくれたもの

μ's Final LoveLive!から2周年
僕はラブライブ!はアニメ1期放送後から、ライブに本格的に参加したのは4thから
μ'sのライブやイベントを楽しめば楽しむほどもっと早く出逢っていればと思ったりもしたけど、そんなことを考えさせる余裕もないくらい楽しかったよ
μ'sが輝いている一瞬一瞬が積もって濃密な時間となり、僕の掛け替えのない大切な思い出です

ラブライブ!のアニメを最初に見たとき「僕にこんな一生懸命に、真剣になれるものは無いから」と正直感情移入出来なかった

なんでこの少女達はこんなにも頑張るのだろうか、分からなかった
でも今なら少しは分かるよ
μ'sが僕にそれを与ええくれたから
僕に大切なものを与えてくれたμ'sは僕の大切な存在です

もしラブライブ!に、μ'sに出会わない道を進んでいれば今の自分がどうなっていたか、多分僕のことだからそれでも何となく生活しているんだろうけど、やっぱりラブライブ!が無い生活なんて想像出来ないよ

 

叶わないと思った夢を語ることに億劫になっていた僕に、自分たちの夢を叶えることで勇気をくれた

 

 

「感謝」なんて言葉にしても陳腐なだけかもしれない
ありがとうなんて簡単な言葉では全ては伝わらない

そんなこと承知で敢えて言います

 

 

ありがとう

 

そして

これからもよろしくお願いします

 

 

 

ここがすごいよSaintSnow

1期終了の時点でのSaintSnowの評価があまりにも低いのではというお話

 

「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメ1期は結局何だったの? - そのひぐらし

以前の記事ではAqoursが成長していく度に比較対象とされていたSaintSnowだが、彼女らにもちゃんと筋の通った言い分があるということをあえて今語ってみようかと思う

 

 

まずはじめに誤解して欲しくないのは、ラブライブ!でのµ’sとA-RISEの関係と、サンシャイン!!でのAqoursとSaintSnowの関係は全くもって別であること

意外と「ライバル枠」という括りで同じように考える人が多い

だがSaintSnowとA-RISEを同じライバル枠として考えるのは違う

何故ならA-RISEはµ’sにとって「目指すべき憧れ、超えなきゃいけない目標」だったのに対し、SaintSnowはAqoursにとって「目的はどうであれ同じくスクールアイドルとして凌ぎ合うライバル」だからである

そこの区別をまずしていただきたい

 

次に個人的に自分にこのSaintSnowのセリフを見てほしい

µ’sやA-RISEの何が凄いのか、何が違うのか考えたことがある。

答えは見つからなかった。

ただ、勝って追いついて同じ景色を見るしかないのかもしれない

 

これは12話のUTXでのワンシーンである

僕はこの発言を聞いて、Aqoursとはまた違った考え方だなと率直に思った

 「勝ちたい」が先行し過ぎているという意見を多く見るが、僕は「勝ちたい」の先にある「µ’sやA-RISEと同じ景色がみてみたい」こそ評価すべきだと思う

彼女たちの最終目標は「勝つこと」ではなく、µ’sやA-RISEと同じ目線に立つことである

「勝つこと」をµ’sやA-RISEのことを理解するための過程として考えるのは、Aqoursが0を1にするために勝つこと以外から何かを得ようとしたことと同じように尊重されるべきではないか

 

 

そもそも「勝ち」にこだわるのは本当に悪いことなのか

 

作中でのラブライブ大会は大会としている以上どこかで優劣をつける必要が出てくる

ではその優劣をつけるものはなんだろう

作中のラブライブ大会について明らかにされていない部分が多いので断定は出来ないが、恐らく基本的には観客や視聴者の投票というシステムだと思われる

スクールアイドルは何をするものか と考えるとやはり観客や視聴者という"人間"が評価するものでほぼ間違いないだろう

場合によってはその道のプロが審査員という可能性もあるが人間が評価することに変わりはない

 

では人間に支持される「勝てる」スクールアイドルとは一体なんだろう

それは人を惹きつける力ではないか

人を惹きつける力、つまり見るものを楽しませるパフォーマンスをするグループが1番スクールアイドルとして強い

そして1番強い=1番観客を惹きつけるグループが優勝するのが自然だろう

「勝つことを大切にする」ということを、勝負にこだわってスクールアイドルに大切な人を楽しませることを御座なりにしている と勘違いする人がいるが、むしろ「勝つため」に観客を楽しませるパフォーマンスを意識しているはずである

ってか、「大会」という順位をつける場所で1つでも上を狙いにいくのは自然でしょ

 

 

これは超個人的な考えなのでスルーしてもらっていいんですけど、「結果よりも過程が大切」

 

 とか「順位が全てじゃない」という言葉は決して間違ってはないと思うんですけど、それでもそれは勝った人間が言うから意味のあるもので、負けた人間が言っても負け惜しみにしか聞こえないんですよね

過程も大切だけど結果はもっと大切

もっと言うとSaintSnowはその結果すらも憧れた人達を理解するための過程と考えた

SaintSnowはそんな2人

 

 

彼女らを知るうえで注目したいシーンがもう一つある

もし、µ’sのようにラブライブを目指しているのなら、諦めた方がいいかもしれない

 

これは8話で0票という結果にショックを受けるAqoursに対して放った言葉だ

一見Aqoursに対して「諦めろ」 と言いたげな発言に聞こえるがよく考えてみて欲しい

わざわざµ’sの名前を出したのは何故か?

ラブライブ優勝は無理だ と突き放すのなら別にµ’sの名前を出す必要はない

 

AqoursとSaintSnowはこの時が初対面(正確には前日に神田明神で会っているが)なので、当然ながらAqoursがµ’sのようになりたいと思っていることは知る由もない

では、

何故μ'sの名前を出した?

何故出すことが出来た?

 

Aqoursの当日のパフォーマンスもしくはネットで公開されているAqoursのPVを見た結果「µ’sに憧れている」と判断したと考えるのが普通だろう

これは個人的な解釈だが、SaintSnow自身もµ’sやA-RISEのように という考えがあったのでAqoursのパフォーマンスがµ’sの影響を受けていることに気づいたのかもしれない

もしくは過去に自分たちもµ’sやA-RISEの影響を受けたパフォーマンスをしていたことがあるが故の理解かもしれない

いずれにしてもAqoursがµ’sを意識した(もしくは無意識に影響を受けている)パフォーマンスをしているのに気づいたSaintSnowが言った「µ’sのように~」は、「諦めろ」では無く「µ’sと同じことをしていてもラブライブで優勝は出来ない」という彼女らなりのアドバイスなんじゃないかと思う

 

僕は以前の記事で、サンシャイン1期の物語はAqoursのµ’s依存からの脱却、スタートラインに立って一歩踏み出す物語だと言った

Aqoursがµ’s依存から脱却出来た要素の一つとして、このSaintSnowからのアドバイスが関係していると考えて間違いはないと思う

 

Aqoursに進みべき道のヒントを与えたSaintSnowはしっかりと評価されるべきだろう

 

 

ここまでSaintSnowを徹底的に擁護してきたが、やはり多くの人間が言うように落ち度はある

それは、スクールアイドルとして自分たちが楽しむこと を忘れているのだ

上で書いたように、ラブライブ勝つために観客を楽しませるパフォーマンスをしなくちゃいけない ということは彼女らの頭の中にもしっかりとあるだろう

しかし、もう一つ重要な「自分自身が楽しむこと」はどこか置き去りにされているように感じる

 

ただ、AqoursもSaintSnowも15〜18歳の少女から構成された高校生のユニットなのだから完璧を求めるのは間違っているだろう

Aqoursが1期を通して考え方を変えて成長していったように、SaintSnowも2期でAqoursや他のスクールアイドルと共に高みを目指す過程で新しい考え方に出会って成長していけばいい

AqoursはSaintSnowに出会ったことで進むべき道のヒントを得たのだから、SaintSnowだってAqoursから何かを感じて自然と成長出来るはずだ

 

最後に、アニメ2期AqoursだけでなくSaintSnowの成長にも目を向けて見てくれる人が増えると嬉しいな と思いつつこの記事を締めます

ここまで読んで頂いた方に感謝を込めて

陽詩

 

「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメ1期は結局何だったの?

2期を約1か月後に控えた今、1期の物語って結局なんだったの? っていうのを自分なりにまとめてみようと思います。

(※個人的な解釈が多く含まれます)

 

µ’s依存からの脱却

一言で表すとこれに尽きるんじゃないかと

サンシャイン!!の時代ってµ’sやA-RISEが伝説を残し、スクールアイドルという地位を確立させた後の時代なんですよ

だからその時代でスクールアイドルになりたいと思っている(もしくは既に活動をしている)少女っていうのは、ほぼ全員が多かれ少なかれµ’sたちの影響を受けていたと考えられる

Aqoursのリーダー高海千歌も憧れを持った少女の1人でした。彼女も最初は「µ’sみたいに輝きたい」と、µ’sに影響を受けた典型的な少女でした。(統廃合の可能性が浮上した時に喜んだのは、「µ’sが廃校を阻止するため生まれた」のを知っていたからでしょうね)

そんな彼女がリーダーを務めるAqours(6人)が東京のライブに参加しました

披露したのは夢で夜空を照らしたい

6話で披露した時には、スカイランタンの演出と相まって凄く印象的でした

にも関わらず観客からの投票は0、誰もAqoursに投票しなかったのです。

 

(Aqoursが評価されなかった理由はTwitterから)

 

0突きつけられショックを受けているAqoursに更に追い討ちをかけるある2人組がいました。

そうです。皆さんご存知のSaintSnowです(ダンスなう)

 余談ですが、SaintSnowっていうユニット名絶対「スノハレ」の影響を受けてますよね

そんなSaintSnow(以下聖雪)に言われました。

「µ’sのようにラブライブを目指しているのなら諦めたほうがいいかもしれない」

ラブライブは遊びじゃない」

 ...結構バッサリ言いますねあの姉妹

これ、放送された当時はめっちゃ叩かれてたんですよね。でも今思うと、µ’sのように=µ’sと同じことをしてもラブライブ優勝は出来ないよって解釈になるんですよ

µ’sを見てスクールアイドルになった少女が多いので、必然的にコンセプトがµ’sと丸かぶりなユニットが量産されたんでしょうね。

だから、同じことしても勝てないよと

Aqoursのµ’s依存からの脱却って多分ここが原点なんじゃないかな?

 

聖雪については改めて記事にするつもりだけど、とりあえずTwitterの引用から

 ショックを受けつつ沼津に帰ったAqoursちゃん達

個人的に8話の後半が凄く好きなんですよね。

特に伊波さんの表現力が光るあの海でのシーンとかね

千歌ちゃんが本音をぶつけられる相手が曜ちゃんじゃなくて梨子ちゃんっていうのは、ようちか推しにはキツイものがありましたが...

梨子ちゃんの0から100は無理でも、もしかしたら1にすることは出来るかも

完全にStep! ZERO to ONEですどうもありがとうございます

 

 

いい感じにまとまったところ申し訳ないですが

9話「すれ違いはハグで解決」

10話「水着回に見せかけたちかりこ回」

11話「桜内東京さ行ぐだ」

は今回のネタ的に飛ばします(許せカナン)

 

12話で9人になったAqoursはもう1度東京に行きます

会いたい人がいるというので神田明神に行きます

おっ 神田明神?もしかしてあのµ’sの...

希ちゃんだと思った?残念!Saint Snowでした(デデン)

ってわけで2回目の登場です。北海道からわざわざ?東京まで来てくれるって実は優しいんじゃないか

てかあんたらUTXでお茶会出来るのかよ

聖雪との会話は省くとして、彼女らってラブライブで勝つことが目標になっちゃってるんですよね

この辺も最終回のAqoursの選択との比較対象です

 

なんやかんやあって帰りの電車へ

この子らµ’sの聖地巡礼しにきただけなんじゃないだろうか

「ねえ! 海見に行かない?」

高海千歌さんいきまり途中下車、海を見に行きます(地元の海の方が綺麗なのは内緒な)

この海見覚えがある方が多いと思います

そうです、µ’sが終わりを告げた場所ですね

 

「私ね、わかった気がする、µ’sの何が凄かったか」

 

「追いかけちゃダメなんだよ。µ’sもラブライブも輝きも

 

「µ’sの凄いところって...きっと何も無い場所を思いっきり走ったことだと思う」

 

「自由に!真っ直ぐに!だから飛べたんだ!」

 

「µ’sみたいに輝くってことは、µ’sの背中を追いかけることじゃない」

「自由に走るってことなんじゃないかな?」

 

「私は...0を1にしたい! あの時のままで終わりたくない」

 

ゼロからイチへ

今、全力で輝こう!

Aqours....

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 サンシャイン!!

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ここでµ’s依存からの脱却ですね

µ’sがおしまいにした場所でAqoursの始まりを決意する

「始まりを終わりを繰り返して」

すっごくラブライブ!っぽくて大好きなシーンです

ここまで来て、やっとサンシャイン制作チーム何をやりたかったのかわかった気がしました

 

「Dear穂乃果さん。 私は私の景色を見つけます。あなたの背中ではなく、自分だけの景色を探して走ります。みんなと一緒に!」

これが聖雪の「µ’sらA-RISEがみた景色と同じがみたい」の対比になるんですね

 

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「受け取ったよ、次の夢を」

 

さて、13話です

正直1期でAqoursとしてのストーリーって13話だけなんですよね

12話でスタートラインに立って、13話で一歩踏み出したんですよ

 

 

 

最初に提出した人数でしか歌えないなら先に言ってよね桜内さん

...いやまあ千歌ちゃんがあんなにみんなでやろうとしてるなら止められませんよね

 

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5分でわかるラブライブ!サンシャイン!!

(おい これ見た方が早いとか言うなよ ここまで読んで)

 

MIRAI TICKET

「憧れ抱きしめて次へ進むんだ、僕達だけの新世界がある、We Say ヨーソロー!!

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Aqoursは勝負よりも0を1にすることを選びました。

上の方で言ってた聖雪との対比ですね

No.1よりもOnly oneを目指して(某ジャニーズのユニットの曲みたい)

 

君のこころは... 

 

 

輝いてるかい?

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後半は完全にアニメのまとめになってしまいましたが、Aqoursがいかにµ’s依存から脱却していったかをなんとなくでも理解していただければ と思います。

追いかけることを辞める≠リスペクトを捨てる

だと思っています。

むしろ、リスペクトしてるからこそ同じ道は進まない!自分たちだけが見れる世界が見たい!!

なんだと思います。

(...アニメ1期の後にHPTの歌詞を持ってきた畑亜貴はやはり天才か...。)

 

拙い文ですがここまで読んでいただきありがとうございます。

最後になりますが、これからもラブライブ!サンシャイン!!Aqoursの活動を盛り上げていきましょう!!

 

陽詩

 

ブログ始めました

Twitterでは文字数制限のせいでどうしても中途半端になったり読みづらくなるので、ブログという形で書き殴ることにしました。
完全に自己満足であり、個人的な解釈も含まれますので「そういう考えも出来るのかもな」くらいでお願いします。